ペダルキットの説明です・・・

写真の説明です・・・
写真はシャシーの上に置いているだけで、セットはされていません。
ドライバーの身長に合わせてセットしますので・・・

ここで大切なのは、ブレーキペダルのピンのボルト頭部にプレートが溶接してあります。
TONY系の場合、ペダルベースを左右交換してひっくり返し、そのボルトが入る場所に ブレーキペダルのピンに繋がっているプレートとアルミロッドを介して しっかりボルトで固定します。
この手法で、ブレーキを踏んだ際にブレーキピンの位置が動かずブレーキペダルを 踏んだ左足の踏む力が、ピンが固定されているためダイレクトに踏力が伝わります。 つまり、ブレーキを踏んだ時にブレーキべダルピンの前後に動くことを防ぎ、左足の踏力を ブレーキにダイレクトに伝えます。
これが無いと、左足のブレーキ踏力の調整幅が広くなってしまい、瞬時のブレーキの効きに遅れが 生じます。
これはリアタイヤが1回転くらい余計に回転した後にブレーキが利き始めることになることを 防ぎます。
速いマシンは、ブレーキのかけ始めからコーナー立ち上がりが速いのはこれが理由です。
アクセルペダル側のアクセルペダルストッパーに強度を持たせ、アクセル全開時にさらにペダルが 奥に移動することを防止しています。
この場所にもアルミロッドをセットし、ブレーキ側についていたペダルベースを上下逆にセットした ペダルピン穴にアルミロッドをセットして、右足でアクセルを思い切り踏んでもキャブレターのバタフライが エンジンパワーが落ちる方向に回転しすぎることを防いでいます。
これは、キャブレターの構造がバタフライバルブの為、踏みすぎると逆にエンジンのパワーが 落ちる方向にキャブレターバタフライが動くのを防止するためです。
年齢に応じてあるいは足の大きさに応じて、ペダル自体の高さとペダルアッシーの高さを調整できるように しています。
これにより、人間の体の部位で一番重い「足」を車体の中央に近づけることで、ヨーモーメントを小さくすることが できます。 四輪の、特にフォーミュラマシンのフットスペースは非常に狭い状態です。 フォーミュラに比べればカートの方がペダルスペースはゆったりしています(笑)
四輪に慣れる意味でも、ノーマル状態よりも左右ペダルと全体はこじんまりになります。
又、最近のカートブレーキはマスターシリンダーの上に小さいオイルタンクが付いているので 子供の左足のふくらはぎがオイルタンクにぶつかり痛い場合が多いようです。
そこで低年齢ドライバー用にアスターシリンダーステーで足がマスターシリンダーのオイルタンク にぶつからないようになっています。 このペダルキットはOTK系ならマスターシリンダーを後方に6センチほど下げて高さも1センチほど 下げることで子供の左足のふくらはぎと干渉することを防いでいます。
皆さんにわかってもらいたいのは、「速さには理由がある」ということです。
その「速さ」を追及することが速くなれる近道だということを理解してください。
「速い」とはどういうことかを選手に理解させることが「速さに繋がる近道」なのです。
   NRU 根田