最後尾からの大逆転勝利。マクラーレン育成ボルトレートが今季2勝目/FIA F2第11戦レース2 またまた、すごいドライバーが現れそうだ・・・ブラジル人ドライバーですが、これはセナよりすごいのではないか・・・ ちょっと長くなりますが来てください・・・
世界には底知れないドライバーが居るということ・・・・
レース記事引用・・・ 9月1日、2024年FIA F2第11戦モンツァのフィーチャーレース(決勝レース2)が行われ、ランキング2位につけるガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング/マクラーレン育成)が最後尾から今季2勝目を飾った。 宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は9番手でチェッカーも累計15秒のタイムペナルティがあり14位となった。 フィーチャーレースのグリッドは8月31日に行われた公式予選で決定され、ドライバーズランキング4位につけるゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)がキャリア初となるポールポジションを獲得。フロントロウ2番手にランキングトップのアイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が並んだ。 2列目3番手にランキング3位のポール・アーロン(ハイテック・パルスエイト)、4番手にデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)、3列目5番手にビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)、6番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)が続いた。 今大会のタイヤコンパウンドはプライムタイヤがミディアム(イエロー)、オプションタイヤがスーパーソフト(パープル)となる。上位勢はスタートタイヤにオプションタイヤをチョイスした。 タイヤ交換義務を有する周回数30周で争われるフィーチャーレース。気温28.8度、路面温度34.4度というドライコンディションでスタートを迎えた。 フロントロウのハジャルが出遅れるなか、アーロンが2番手に浮上する。しかし、7番グリッドから好スタートを決めたジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が第1シケイン進入でアーロンに追突したことで第1シケインは混乱状態に。 追突を受けたアーロンがリタイアとなり、混乱に巻き込まれたハウガーがフロントウイングと左フロントタイヤにダメージを負うアクシデントとなり、オープニングラップからセーフティカー(SC)導入となる。 この混乱の間隙をついたのは8番グリッドスタートで、前日のスプリントレースを制したオリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)だった。ベアマンは一気に2番手に浮上すると、3番手にはアントネッリが浮上し、マローニを2台のプレマが追う展開で3周目にレースは再開を迎えた。 5周目のホームストレートでジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)がハジャルをかわして4位に浮上する。さらにデュルクセンは6周目の第1シケインの飛び込みでアントネッリを攻略。続けてベアマンの背後についたが、ベアマンは6周目終わりというタイミングでピットインしタイヤを交換。 その翌7周目終わりにマローニ、デュルクセン、ハジャル、アントネッリら、オプションスタート勢が一気にピットに滑り込む。一方でプライムスタート勢がステイするなか、ハウガーが第1シケインでスピンを喫し、2度目のSC導入に。 このSCの間にプライムスタート勢の多くがピットに滑り込み、最後尾スタートのボルトレートがタイヤ交換組のトップ、リチャード・フェルシュフォー(トライデント)が交換組2番手、そしてマローニが交換組3番手に後退する。 なお、オプションタイヤスタートの宮田もこのタイミングでプライムタイヤに履き替え、タイヤ交換組の7番手でコースに復帰した。しかし、先述したハウガーのスピンの際に接触があったとして宮田に対し10秒のタイムペナルティが下ることに。 10周目にレースはリスタート。タイヤ交換義務消化前のオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ/レッドブル育成)、クッシュ・マイニ(インビクタ・レーシング/アルピーヌ育成)、ファン・マヌエル・コレア(ダムス・ルーカスオイル)、ロマン・スタネ(トライデント)、ニールス・クーレン(AIXレーシング)という5台が隊列を率いた。 ただ、フレッシュタイヤのボルトレートは早々にタイヤ未交換組を攻略し、15周目にはラップリーダーにおどり出る。一方、ベアマンはマルタンス、コレアとの3ワイドの最中、コレアとの接触でフロントウイングの翼端版を失うことに。 タイヤ交換組2番手でコース上4番手を走るマローニはなかなか未交換組のゲーテを攻略できず。19周目にゲーテをパスしコース上3番手に浮上するが、この時点でボルトレートとは3秒近いギャップが開いていた。 そんななか、宮田が好走を見せた。スタネ、ラファエル・ヴィラゴメス(ファン・アメルスフォールト・レーシング)らを攻略すると、アントネッリの背中を追う。 そのアントネッリはチームメイトのベアマンをなかなか攻略できず、「彼はブレーキングの際にラインを変えてるよ!」と無線を飛ばす。F1昇格を決めているふたりの激しい戦いが続くなか、宮田もアントネッリとの間合いを縮めにかかる。 しかし、そんな宮田に対し、シケイン不通過からコース復帰する際に、定められたルートを走行しなかったとして5秒タイムペナルティが下され、宮田のペナルティは累計は15秒に。そんななかでも宮田は好ペースでの周回を見せ続けた。 プライムタイヤスタートのマイニは28周目終わりにピットに入り、これで全車がタイヤ交換義務を消化。マローニも眼前がクリアとなったが、この時すでにボルトレートは7.8秒先を走行していた。 30周のレースを終え、最後尾22番グリッドから好機を掴んだボルトレートが9.4秒のリードを保ち、今季2勝目を飾った。2位マローニ、3位フェルシュフォー、4位アントネッリ、5位デュルクセン、6位マルタンス、7位ベアマン、8位ヴィラゴメス、9位ジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)、10位エンツォ・フィッティパルディ(ファン・アメルスフォールト・レーシング)までがポイント獲得となった。 なお、ランキングトップのハジャルは11位に終わり、ボルトレートとのポイント差が35.5点差から10.5差まで縮まる一戦となった。宮田は9番手でチェッカーを受けたが15秒のタイムペナルティにより14位に後退となった。 2024年FIA F2、次戦となる第12戦は9月13〜15日に、アゼルバイジャンのバクー市街地サーキットで開催される。今季のFIA F2も残るは3戦6レース、タイトル争いは佳境を迎えている。 2024年FIA F2第11戦モンツァ フィーチャーレース正式結果
Pos. No. Driver Team Time/Gap
1 10 G.ボルトレート インビクタ・レーシング 50’30.337
2 5 Z.マローニ ロダン・モータースポーツ 9.436
3 22 R.フェルシュフォー トライデント 11.628
4 4 A.アントネッリ プレマ・レーシング 14.173
5 24 J.デュルクセン AIXレーシング 14.558
6 1 V.マルタンス ARTグランプリ 15.047
7 3 O.ベアマン プレマ・レーシング 15.399
8 15 R.ヴィラゴメス ファン・アメルスフォールト・レーシング 15.753
9 7 J.クロフォード ダムス・ルーカスオイル 17.054
10 14 E.フィッティパルディ ファン・アメルスフォールト・レーシング 17.372
11 20 I.ハジャル カンポス・レーシング 17.864
12 21 J.マルティ カンポス・レーシング 18.600
13 2 Z.オサリバン ARTグランプリ 25.424
14 6 宮田莉朋 ロダン・モータースポーツ 31.720
15 9 K.マイニ インビクタ・レーシング 46.981
16 12 O.ゲーテ MPモータースポーツ 51.605
17 23 R.スタネ トライデント 62.455
18 16 A.コルデール ハイテック・パルスエイト 81.694
19 25 N.クーレン AIXレーシング 86.773 – 8 J.コレア ダムス・ルーカスオイル
DNF – 11 D.ハウガー MPモータースポーツ
DNF – 17 P.アーロン ハイテック・パルスエイト DNF