F2 第3戦 オーストラリア 予選プラクティス・・・記事引用・・・

2023年FIA F2ラウンド3の予選がオーストラリアのアルバート・パーク・サーキットで行なわれた。ポールポジションを獲得したのは岩佐歩夢(DAMS)だった。  直前に行なわれたF1のFP2でも雨が降り出していたアルバート・パークだったが、F2の予選がスタートする頃にはその雨脚が非常に強くなっており、各車大きな水飛沫をあげながらアタックに向かっていった。  しかし各所でスピン、コースオフが相次ぎ、ドライバーからもコンディションの酷さを無線で指摘する声も上がっていた。そしてオリバー・ベアマン(プレマ)のクラッシュによりコース上にデブリが飛散したことが影響してか、セッション開始からわずか5分で赤旗が振られ、走行は中断された。  15分ほどの中断を経てセッション再開。ジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ・レーシング)を先頭に各車がアタックに入っていった。  雨はやや小降りとなっており、走れば走るほどタイムが上がっていくようなコンディションで、順位は目まぐるしく変動した。そんな中、岩佐は徐々にペースを上げていくと、残り15分というタイミングで1分46秒376をマーク。トップでセッションを折り返した。  岩佐はトップタイムを塗り替えた後に一旦ピットへと引き返したが、その間にアイザック・ハジャー(ハイテック)、ヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)が立て続けにトップタイムを更新。これで岩佐は3番手に落ちた。  セッションは残り10分を切り、岩佐をはじめ一度ピットに戻っていたドライバーたちも再びコースに繰り出し、最後のタイムアタックを敢行した。  残り4分というタイミングで、テオ・プルシェール(ARTグランプリ)が1分45秒732をマーク。チームメイトのマルタンスをわずか0.004秒上回ってトップに立った。しかし、徐々にタイムを上げてきていた岩佐が1分45秒118にタイムアップし、再びタイムシートの最上段に上がった。  その直後、マルタンスがクラッシュしたことで赤旗掲示。そのまま予選は終了となり、岩佐のポールポジションが確定した。ルーキーシーズンだった昨年、2度のポールポジションを獲得した岩佐にとってはF2キャリア3度目、今季初のポールとなった。  2番手、3番手にはプルシェール、マルタンスが続く。岩佐は好調のART勢を従えて、日曜のフィーチャーレース(レース2)に臨むこととなる。なお土曜に行なわれるスプリントレース(レース1)は予選トップ10がリバースグリッドとなるため、ポールポジションは予選で10番手だったデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)。岩佐は10番グリッドとなる。