F2チーム、2024年シーズン投入の新マシンでシェイクダウン実施。ドライバーからは「自信を持ってプッシュできる」と高評価

モータースポーツ記事引用・・・  

スペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットでは、FIA F2に参戦するチームが2024年シーズンから導入される新マシンのシェイクダウンを行なった。  F1直下のカテゴリーであるF2は、2018年から長年使用してきたマシンに昨年限りで別れを告げ、2024年から新たなマシンを使用する。これまでと同様にダラーラがシャシー製造を担当し、メカクローム製の3.4リッターV6シングルターボエンジンを継続使用する。  新マシンの走行テストは既に、マニクール、ヘレス、バーレーンで実施済み。2022年のF2チャンピオンであるフェリペ・ドルゴビッチとF2での走行経験も豊富なタチアナ・カルデロンの手によって、昨年のクリスマスの時点で5000km近いマイレージを稼ぎ、この度11チームそれぞれに最初のマシンが納車された。 新型F2車両は女性ドライバーでも乗りやすい? パワステ非搭載も操作時の重さを軽減……“ユニバーサル化”が進む 2024年から使用されるFIA F2車両は、女性ドライバーや様々な体格のドライバーに対応するため、最も扱いやすいマシンになることが期待されている。  カタルニアで行なわれた1月23日(火)のシェイクダウンでは、全チームがそれぞれ1台ずつの新マシンを使用し、6時間のセッションで計649周を周回した。その中でも、F2ルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ)が最多の53周をマークした。  F2テクニカルディレクターのピエール-アラン・ミショーは、2月11日から13日にかけてバーレーンで実施されるプレシーズンテストに向けて「良い第一歩」になったと語った。 「このシェイクダウンの目的は、チームが新マシンの運用方法を理解し、全てのシステムが上手く機能していることを確認し、全ての挙動を理解することだ」とミショーは言う。 「今回の走りには満足している。各チームとも、多くのマイレージを稼ぐことができた。良い第一歩になった」  またミショーは、各チームが手にしたマシンが初めてコースに出た瞬間は「とても感動的だった」と語り、セッション中は「赤旗が出ることなく、全てのマシンが予想通りのパフォーマンスを発揮した」と説明した。 「最初の公式テストセッションに向けて、調整しなければならないところが少しあるが、それは普通のことだ」 「11チームあれば、11通りのやり方がある。それによって、このマシンに関してより多くのことを学ぶことができる」 「午後のセッションに向けて、既にいくつかの点を修正することができたが、シーズン初戦までにはまだまだ調整が必要だ。ただ、我々が求めているところからそう遠くはないよ」  ARTグランプリからF2に参戦するヴィクトー・マルタンスは、マシンのフィーリングが従来マシンから大きくは変わっていないとして「新シーズンに向けて自分の経験を活かせるだろう」と自信を見せた。 「信頼性の問題もなく、全てが上手くいった」とマルタンスは言う。 「とてもポジティブなスタートだった」 「今回はエアロダイナミクスのチェックも行なった。それが従来マシンと比べて一番大きな変更点だからね。あと、バーレーンへ向けたセットアップにも取り組んだよ。また、マシンの全てが正常に機能していることも確認した」 「もちろん、目標は段階を踏んでいくことだ。マシンにダメージを与えることなく、サーキットでの時間を最大限活用して開発を行ない、様々なことをテストすることが目標だけど、僕はもちろんプッシュしてみたよ!」 「(マシンを)すぐに気に入った。自信を持ってプッシュできる」 「正直、僕はハッピーだよ」