角田裕毅とリカルドの対決に「特別な緊張感が漂っている」 F1全10チームの2024年“注目点”を英専門メディアが選定!

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2月末に開幕する2024年のF1に向けて、各チームとそのドライバーたちは今、それぞれの目標を達成するための準備に余念がないところだろう。 勝利を目指す彼らに対し、見る側の興味のポイントは異なるものだが、イギリスのモータースポーツ専門メディア『CRASH』は、「2024年のF1において直面するそれぞれの最大の課題と疑問」と題した記事において、全10チームの注目点を挙げている。 昨季、圧倒的なマシンの性能とマックス・フェルスタッペンの能力によって完全にグランプリを席巻したレッドブルのそれは、「セルジオ・ペレスに対する処遇」ということで、「フェルスタッペンのパートナーを誰にするかというレッドブルの決定が、今後数か月間は見出しを独占することとなるだろう」と同メディアは綴った。 2023年のコンストラクターズチャンピオンシップ2位を死守したメルセデスに対しては、「3年目に幸運は訪れるか?」。2022年に新たなレギュレーションが施行されてから、これに適応するのに苦しんできた彼らは、これまでのデザインの方針を完全放棄し、2024年は全く新たな方向に乗り出しているが、これで「トト・ヴォルフはチームとルイス・ハミルトンを再び頂点に導けるか? あるいはまた挫折の1年となるのか?」。 「2023年は復調の兆しを見せた」と同メディアが評価するフェラーリの興味点は「今年はついに実績を挙げるか?」ということで、フレデリック・バスールの代表就任によってチームに活気と堅実さなどがもたらされたという名門は、「少なくとも机上では、タイトル挑戦に必要なものを全て備えているように見える」ということで、「不毛な呪縛が解かれる1年となるのか、また新たな偽りの夜明けとなるか」が要注目だ。 続いて、昨季途中で驚くほどの飛躍を見せ、一気に各レースでトップ争いに加わったマクラーレンは、シーズン終了時にはレッドブルに続いて2番目に速かった「MCL60」をさらに進化させ、チーム体制もより強化した中で、「一貫したトップランナーとしての地位を確立できるか?」かに期待がかかる。 アストンマーティンの課題は「フェルナンド・アロンソをハッピーにできるか?」。昨季前半戦の主役となるも、尻すぼみな状態となった英国籍チームは、今年で43歳になるアロンソに、彼が求める車の安定性とストレートスピードを与え、契約延長を勝ち取ることができるだろうか。 そのチームに160ものポイント差をつけられ6位に終わったアルピーヌは、「数シーズンにわたって期待を裏切っており、その運命を変えるには今季の大きな前進が必要」ということで、テーマは「停滞にどう立ち向かうか?」とされた。一方、ウィリアムズはアレクサンダー・アルボンの安定したパフォーマンスのおかげで7位フィニッシュと進歩を見せたが、同メディアは「ガラスの天井にぶつかったのか?」との表現で、これが限界か、あるいはさらに上位との差を詰められるのかに注目している。 下位勢では、「アルファロメオ」から名称を変えた「ステーク」に対しては、ジェームズ・キー招聘で技術面を強化して「苦境を乗り越えられるか?」。そして、ハースは「トップの交代が助けとなるか?」という興味を示しながら、ギュンター・シュタイナーから「適切なスキルセットを持つ」小松礼雄にチーム代表が代わったことが「物事を好転させる」と期待を寄せた。 そして、最後に中盤戦は最下位に沈むも、終盤のアップデートが奏功して8位まで順位を上げたアルファタウリに対しては、「レッドブルに最も印象を与えるのは誰か?」ということで、やはりストーブリーグで最大の話題となっている、「昇格争い」の勝者が誰になるのかに焦点が当てられている。 「レッドブルの姉妹チームでは、ダニエル・リカルドと角田裕毅とのチーム内バトルに特別な緊張感が漂っている。リカルドは、フェルスタッペンを打ち負かした最後のチームメイトであり(2017年)、ポテンシャルでペレスの後継者の第一候補とされている。しかし、角田もオーストラリア人ドライバーを凌ぐことができれば、自らをアピールする良いチャンスとなる。また、2023年に目を引く活躍を見せたリアム・ローソンも、フルタイムのドライブを争う中でライバルにプレッシャーを与える」