岩佐歩夢、F1初走行「僕のキャリアで、最も素晴らしい1日でした!」

マシントラブルに見舞われるも、全てのプログラムをこなす。
ニュース記事引用・・・

チームも高評価  F1のポストシーズンテストがアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行なわれた。 岩佐歩夢はアルファタウリAT04を駆り、96周を走破。F1初走行を経験した。  岩佐はこの日が、F1初ドライブ。初のF1マシンを大いに満喫したようだ。 「今日の走行を可能にしてくれたレッドブル、アルファタウリ、そしてホンダのみなさんに感謝します。本当に素晴らしい経験でした」 「F1マシンはF2マシンとは全然違いますね。2日前まではF2マシンに乗っていたんですが、全然違いました。 そして、すごく楽しむことができました。マシンからも、チームからも、貴重な経験をさせてもらいました。 僕のキャリアの中でも、最も素晴らしい1日だったと思います」  岩佐は午前中は慣熟走行に専念し、午後にペースを上げる、そんなプランだったようだ。 「午前中のプログラムは、すぐに限界まで攻めるのではなく、徐々にペースを上げていくような形でした。 そして午後になって新しいタイヤを履き、プッシュラップをすることになりました」  そして岩佐は1分25秒753を記録。この日総合15番手となるタイムを計測した。 しかし残り40分というところで最後のプッシュラップをしようとコースインしたところ、マシンにトラブルが発生。 ターン16にマシンを停めることになってしまい、岩佐のF1初走行は終了することになった。 「最後のプッシュラップの前にマシントラブルが発生し、早めに終了することになってしまいました。 原因が何だったのかはまだ正確には分かっていないため、調査する必要があると思います」  岩佐は、初のF1走行だったにも関わらず、身体的に苦しむことはなかったと明かす。 「今日は多くのことを学びました。今日学んだことは、僕の将来のレースに大いに役立つと思います」 「何人かのドライバーから、F1はF2とは全然違うよと聞いていたんです。でも、思っていたよりも(肉体的には)良かったと思います。 首はF2で走るよりも厳しかったですが、でも1日を通じてF1マシンをドライブすることができました。限界だったということはないです」  チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズも、岩佐のF1での初仕事を賞賛する。 「アユムをチームに迎え入れ、2023年最後の走行日に、彼にAT04をドライブするチャンスを与えられたことは、とても光栄なことだ」  そうエドルズは語った。 「彼には、マシンの特性を評価し、風洞実験のデータを比較するために、マシンのエアロマッピングの関する作業から初めてもらった。 これには時間がかかるため、通常のグランプリの金曜には完了することができないんだ」 「基本的なマシンで数回走行すると、彼がすぐにマシンに慣れてきたのは明らかだった。そのため、セットアップに関するテストと タイヤに関する作業を完了することができた。これらは、レースドライバーたちと検討した最近のセットアップの方向性についての、 我々の信念を裏付けるモノだった」 「アユムはチームのために実に堅実な仕事をし、ひとつも間違えなかった。 彼のフィードバックは明確かつ完結で、完了したテスト項目とも一致していた」  この1日で、岩佐の成長が見てとれたと、エドルズは語る。 「マシンの問題により、最後のアタックラップを完了することができなかった。 そういう問題はあったものの、全体的には生産的な1日だったと言える」 「予定していたテスト項目は完了できたし、アユムの成長も随所に見ることができた」