2026年のF1マシンには開発の余地があり、引き続きF1は世界最高の開発競争であると言えよう。
しかしその一方で、ドライビングスタイルという面では、そうではないと訴えるドライバーもいる。 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは真っ先に、そして最も率直に異議を唱えた。彼は新時代のF1を「ステロイドを投与したフォーミュラEだ」と呼び、シミュレータでドライブすることすら避けていたと語った。あまりにも彼の好みに反する感触であったようだ。 この全体像を改善するのは、簡単ではない。このレギュレーションが、どう策定されたかということにも関連しているからだ。 チームが急速に学習を深めているのは明らかだ。エネルギーマネジメントや長い距離をリフト&コーストすること、そして今までよりも多く行なわねばならないシフトダウン……ドライビングの面では、これまで以上に不自然な動作を強いられる。既に若干改善されているようにも見えるが、真の課題はこれからだと言えよう。 開幕戦オーストラリアGPでは、各チームがこの部分に悩まされるだろう。特に回生(エネルギーハーベスティングとかリジェンと呼ばれる)がより大きな課題となり、ドライバーにはより「不自然な」ドライビングが求められる可能性がある。舞台となるアルバートパーク・サーキットは、全開区間が多く、ビックブレーキをかける箇所が少ないからだ。 解決策としては、レースで使うことができる電気エネルギーの上限を350kWではなく300kWを引き下げるという可能性もあるが、FIAはシーズン序盤のレースで実態を見極めたいとも考えている。もちろん電気エネルギーの上限を引き下げれば、F1マシンは遅くなる。 願わくばこのことにより、観戦者にとって不快なモノにならないことが望まれる。チームは多くのことを学んだが、ドライバーの懸念は消えていない。
