ニュース記事引用
アルピーヌF1は9月30日、ルノー製パワーユニット(PU)を製造するフランスのヴィリーシャティヨン工場の新たな運用計画を発表し、2025年限りでPU製造を終えることを明らかにした。今年初めからくすぶっていたルノーのF1撤退が正式に決まった。シャシーを製造する英国エンストンのチームは、他メーカーのPUを搭載することになり、メルセデスが有力視されている。 アルピーヌの声明によると、ヴィリー工場は「ハイパーテック」エンジニアリングセンターの名称になり、ルノーやアルピーヌ車両の開発拠点になるという。F1監視ユニットという部門が残るが、「F1活動は新エンジンの開発をのぞき、25年シーズン終了までは継続する」と微妙な言い回し。新規定になる26年に向けた開発を止め、来季いっぱいは現行の活動を継続させる方針だ。 ルノーは1977年にF1へ参入し、エンジン供給メーカーとしてウィリアムズやレッドブル、フルコンストラクターだったルノーでもタイトルを獲得した超名門。通算勝利は204勝に達する。ここ数年は低迷が続くが、来季限りで足かけ49年に及ぶF1活動に終止符を打つことになった。