2月9日、アストンマーティンは新車『AMR26』のカラーリングを発表した。このマシンは同チームでエイドリアン・ニューウェイが手がけた最初の1台となるが、その構想はチーム加入前からあったという。 2024年の5月1日にレッドブルF1のデザイン業務を離れたニューウェイ。2025年第1四半期でレッドブルグループからも離れ、マネージング・テクニカル・パートナーとして2025年3月にアストンマーティンに加わった。 その後、チーム代表も兼務することになったニューウェイ。彼が手がけたアストンマーティンでの最初のマシンであるAMR26は、新時代の到来とともに飛躍的な進歩を遂げ、2023年シーズン前半のように再び表彰台を狙うというチームの期待を背負った1台だ。 多くの専門家がAMR26に大きな期待を寄せているのは、ニューウェイという稀代の天才の存在が大きな理由の一つであることは間違いない。 バルセロナのシェイクダウンテストでの登場は遅れたものの、サーキットに現れた途端、その過激でアグレッシブなデザインを目にした者たちの期待はさらに高まった。 AMR26のローンチイベントで、ニューウェイはAMR26について語り、2026年に向けて進歩を可能にするためのアプローチについて明かした。 「AMR26では、総合的なアプローチを採用した。どれかひとつのコンポーネントが際立つのではなく、パッケージ全体がどう機能するかを重視している。堅実な基礎、開発の可能性、そしてランス(ストロール)とフェルナンド(アロンソ)が常に最高のパフォーマンスを引き出せるマシンに注力した」 AMR26を創り出す上で彼が従った哲学についてニューウェイは、レッドブルを去った後、情報漏洩を防ぐために設けられるガーデニング休暇中にたどり着いたと認めた。 「この哲学は、おそらく4月末(2024年)、つまり私がF1チームを去った直後、レッドブルを離れてガーデニングをしていた時期に生まれたものだと思う。当時はルールが公表されていたので、皆その内容を知っていた。そこで私は、じっくりと腰を下ろして考えた。『よし、このルールを基礎から考え直さなければならない。どんな解決策があるだろうか?』とね」 「そして私はある哲学を思いつき、3月2日にチームに加わったときに、その哲学をアストンマーティンの空力学者や設計者たちと話し合った。我々全員が、それは実現可能な提案であることに合意し、それ以来、その方針を貫いている」 黄色のアクセントが入ったグリーンカラーのAMR26は、バーレーンでの計6日間のテスト(2月11~13日、19日~21日)を経て、3月8日決勝のオーストラリアGPで開幕を迎える。 バルセロナのテストでは、アストンマーティンは3日間のうち1日しかフル走行ができず、合計66周しか走行できていない。500周走ったメルセデスや、400周以上走ったフェラーリとの差を縮めるためにも、バーレーンでは順調にラップを重ねておきたいところだ。
