2026年シーズンのF1プレシーズンテストが終了し、今季の最有力チームはどこかの論争が盛り上がりを見せる中、メルセデスのジョージ・ラッセルはレッドブルは回生エネルギーのデプロイメント(活用)が最も優れていると称賛した。 今季のF1は大規模なレギュレーション改訂が行なわれたが、その中でも大きな変更となったのがパワーユニットにまつわる規則。扱う電気エネルギーの量が増えたため、バッテリーへといかにエネルギーをハーベスティング(回生)して、それをいかに活用していくかが重要になってくる。 したがって、走行中にはエネルギーを回生するためにストレートでシフトダウンを行なう場面も出てくる可能性があり、この点については意見が分かれている。特にレッドブルのマックス・フェルスタッペンは「強化版のフォーミュラEみたいだ」だとして、批判を展開している。 ただレッドブルのパワーユニット(PU)にはライバルから称賛の声が挙がっている。今季から彼らはフォードと組んでPUを自社開発しているが、メルセデスのトト・ウルフ代表はレッドブルPUがベンチマークであり、自分たちはそこに匹敵できていないと話していた。 メルセデスはエンジンの圧縮比トリックをめぐる騒動の渦中にあったため、こうした発言は自分たちの優位性を低く見せるという政治的な意図があった可能性もある。ただラッセルもチーム代表の見解に同調しており、テストを終えて次のように語った。 「彼らのデプロイメントは間違いなくグリッドで最も優れているように見える。それは称賛に値するし、正直、みんなにとって少し驚きだったと思う」 「だから、メルボルン(開幕戦)でどうなるか見物だね。メルセデスのパワーユニットを搭載するチームは、先週のバーレーンテストの初日から大きく改善してきたので、その差は大幅に縮まっている」 「でも、バーレーンでは6日間テストできたとはいえ、メルボルンでは3時間のフリー走行しかない。そこが一番の懸念点だ」 当然ながら、まだプレシーズンテストが終了した段階であり、テストの結果をそのまま鵜呑みにすることはできない。またバーレーンはストレートが多いサーキットであり、開幕戦オーストラリアGPが行なわれるアルバート・パークとはコース特性が異なる。どれだけエネルギーを回生できるかはサーキットごとに違うのだ。 マクラーレンのオスカー・ピアストリはバーレーンでのテストの際にこう説明していた。 「特定のサーキットでは、ここよりもはるかに回生の少なさに悩まされることになるだろう」 「ここでは最適化の設定次第で、あまりリフトアンドコースト(アクセルオフによる惰性走行)をしなくても済む。でも仮にメルボルンでそれを全くやらなければ、すぐにエネルギーが尽きてしまうと思う」 「結局はサーキットレイアウト次第だ。ジェッダも同じで、いくつかのストレートが高速コーナーでつながっているような場所では、回生が非常に難しい。そういうところでは異常な状況が出てくるだろう。だから大きな違いが出るはずだ」 「ただしそうは言っても(バーレーンでも)色々変わってくる部分がある。例えば(ほぼ全開の)ターン12を、(回生のために)もっとコーナーっぽく進入することもできるし、その辺は昨年より難しい。ただ現時点では基本的にマシンに乗る前に設定されている。もちろん走行中にも変更はできるけどね」 「とにかく、単にスロットル操作でコントロールするだけなのとは訳が違うんだ。だからメルボルンはかなり様子が違ったものになるだろうし、僕たち全員にとって大きな挑戦になるだろう」
